コスモの活動・学び

安心安全な居場所
関係性が開かれる居場所

Whereabouts
じっくり過ごすようす
自分の想いを大切に過ごす

 コスモには「こうしなければいけない」というルールはありません。「じぶん」がどうしたいのかは「じぶん」で決めるのです。
 本を読んで過ごす、人と話して過ごす、ゲームをして過ごす…じぶんの想いを大切に、今、できること、やりたいと思えることからスタートします。

工作するようす
一人で過ごしてもいいし、みんなで活動をつくってもいい

 NOと言っても受け止められる、失敗したって大丈夫、一人ひとりが尊重される安心な居場所で過ごし、じぶんのペースや興味関心を大切にしていると、そこで生まれた「安心感」はいろいろな人、もの、ことがらを受け入れるエネルギーへと変わっていきます。
 エネルギーが溜まってきたら、「みんな」で活動してみるのもいいかもしれません。一緒に過ごす仲間との出会いは「楽しさ」を広げてくれるでしょう。みんなで何をして過ごすのかは、もちろんみんなで一緒に考えます。
 メンバー一人ひとりの意見を大切にしながら、自分たちの安心できる居場所を自分たちでつくっていきます。

一日のスケジュール
コスモでの一日の流れ

 コスモには時間割がありません。「じぶんの時間はじぶんでつくる」「みんなの時間はみんなで考える」がコスモの生活の基本です。
 じぶんのやりたいことを大切にしながら、ひとりでできないことは、小さなグループをつくって深めたりします。もっと大きな企画はメンバーみんなで一緒に考えて、ダイナミックに挑戦しましょう。

やってみたいから
はじまる活動・学び

Activities/Learning
料理するようす
興味関心を深める「プロジェクト」

 大好きなこの食べ物は何からどうやってつくるの?
 自分で考えたパンを自分たちで売ってみよう!…。
 やってみたいことを実際にやってみる、本物に触れる。そんな体験は、子どもたちの単なる知識を「わかる」に変えてくれます。
 ジェンダーって何?どうしたら平和になるの?環境問題って何?…。
リアルな社会を丁寧にみていく、物事を根本から考えてみる、答えのない問いにじっくりと向き合う体験は、子どもたちの内面世界を広げ、これから何を学び、どう生きていきたいのかという、将来への希望につながっていきます。

自分たちで考えたパンを売る活動
日常のなかからはじまる活動・居場所から生まれる学びの芽

 漫画を読む、ゲームをする、絵を描く、お菓子づくり、工作、かくれんぼ、ドロケイ、博物館見学…。どう過ごしたってみんなの自由。やってみたいことを提案して、自分の、自分たちの1日を組み立てていくことで、子どもたちは自分の時間を主体的に過ごすことができるようになります。

教科学習のようす
教科学習も「やってみたい!」から

 コスモでは教科学習だってメンバーたちの「やってみたい!」という思いからスタートします。「できるできない」といった評価のない環境の中では、自主的な学習グループが生まれていきます。
 「レシピとは違う人数分の料理をどうやってつくるの?」「自分の体験をもっと自由に表現したい!」。居場所の活動が育んだ想いが、教科学習の意欲へとつながるのです。

特別プログラム

Program
冒険旅行で数百才の苔を見る
冒険旅行

 「せっかく不登校なんだから、普通じゃできないような、何かおっきなことやってみたくない!?」約25年前、ある年長メンバーの提案から始まった夏の大企画が冒険旅行。背中に自分の荷物、台車にみんなの生活の荷物を積み込んで行う、2週間にも及ぶ徒歩の旅。どこに行きたいのか、どうやっていくのか、その計画から参加者で考えます。 

田植え風景
米づくり農業体験

 冒険旅行同様、約25年続いている米づくり。長野県佐久市の農家、伊藤さんに指導していただき、種まきから稲刈りまでのお米づくりの一年を低年齢メンバー、年長メンバーみんなで協力して手作業で取り組みます。「代掻き」の後には恒例の泥リンピック!ドロドロの田んぼに飛び込んで、どろんこ相撲や泥フラッグなどみんなで考えたオリジナル競技で楽しみます。       
 水生昆虫など生き物があふれる約1反の田んぼからは、約500キロのお米を収穫。日常の企画で美味しくいただきます。

原爆ドームでのスタディーツアー
やってみたいが社会につながる「スタディーツアー」

 プロジェクトで学んできたまとめとして、現地に赴き、実際の場所の空気に触れ、人と出会い、自分で・自分たちで考える機会です。現地への交通手段やどこを見学して何を学ぶのかという計画を自分たちで立てていくことも、大きな学びの機会になります。

ミーティングで創る

Meeting
コスモのミーティング
コスモの土台は思いを伝え合うこと、尊重し合うこと①

 自分だけが自由で幸せになるのではなく、みんなで上手に支え合って、誰もが幸せに生きていけるような社会を作ることは、私たちが生きる社会の大きなテーマです。
 どうしたら自分が、そしてみんなが楽しく、安心できる場所になるのか、それぞれの違いを認め合い、その違いを喜び合えるようになるのか…。ことあるごとにコスモではミーティングが開かれます。毎月予定されたものもあれば、自然発生的なものもあります。子どもたちはコスモという小さな社会を、自由で安心なものにしていく活動に参加し、その主体になる経験を通じて、自由を相互に尊重し合う知恵を身につけていきます。

予定決めミーティングのようす
コスモの土台は思いを伝え合うこと、尊重し合うこと②

 やりたいことを実現するためにも、ミーティングは大切です。自分一人で考え解決するのではなく、みんなで対話し考えを出し合い、計画を立て、刺激しあいながら新しいアイディアを出していくことで、理解が深まり、興味と学びの世界は広がっていくのです。
 とはいえ、自分の意見をいうことは難しい。お互いの意見を受け取り認め合う、そんなコスモの文化の中で少しずつ、確実に、自分の感情を言葉を紡ぎ、みんなと重ね合わせることができるようになっていきます。

やってみたいことを書いた紙
コスモのミーティング
〜コスモの一員である感覚を育む〜

 毎月予定されているミーティングの一つに「予定決め」があります。月の初めに自分のやりたいこと、みんなのやりたいこと、意見を出し合い、聞き合いながら、自分たちの予定を決めていく大切なミーティングです。
 自分のやりたいことを提案してみる、他の人のやりたいことにのっかってみる。話し合いと体験を通じて「自分」と「みんな」の世界を広げていきます。

伝える・作品化する

Making
作文するようす
自分の体験、学びをカタチに①

 コスモにはいわゆる通信簿がありません。みんなでつくってきた体験的な活動には、その活動のプロセスそのものに価値があり、何か正解があるわけではないからです。評価するのも自分なのです。コスモでは通信簿のかわりに活動の記録を、言葉や文章にして残していきます。何を感じるのかも表現方法も一人ひとり違いますから、形式も分量も自由です。

活動報告会で発表するようす
自分の体験、学びをカタチに②

 米づくりや夏の冒険旅行などの大きな活動では、自分の中で湧き上がってきた感情、活動の中で発見したこと、変化した認識を参加メンバーで交流させ、その結果を報告集や報告会などの形で作品化し、活動に参加しなかったメンバーや活動を支えてくれたみなさんに報告しています。
 交流した体験を、人に伝わる言葉や文章、発表にするために考えを巡らせ、工夫していく時間は、体験を経験に昇華させ、自分の気持ちや考えを発信していくための表現力を育むことにもつながっていきます。

コスモを支える
保護者ネットワーク

Parent Network
保護者会・親の会
保護者会・親の会

保護者会

 学びの内容など、コスモの運営関して保護者とスタッフが対等な立場で話し合います。親もスタッフも一緒に育ち、みんなで子育てするための大切な会議です。月1回土曜日(不定期)開催。

親の会

 親だって心がホッと軽くなるような仲間がほしい。そんな思いでコスモに在籍している子の保護者が中心に自主運営していますが、親の会のみに参加している保護者も多くいます。月1回 日曜日(不定期)開催。

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